太陽の光で身動きできなくなったことってある？変な言い方だと思うから、説明するわね…

きのうは元気一杯のエンジニアリングチームにくっ付いてホースライディングツアーに出かけたんだ。スタッフ・アコモデーション・ビレッジに到着すると、美しい光が屋根に反射して、光が踊っているよう。純粋なエネルギーの力に思わず見とれてしまった！

うっとした気分でいると、誰かの視線を感じる。振り返ると、サギのヘンリエットが数歩先にいた。私は彼女のディナーになるかもしれないのだから、飛び上がって驚くべきところなのだけど、別の展開があった。

「知ってる？ モルディブ最大の太陽光発電設備の一つはリゾートにあるのよ。オーストリアのSwimsolという企業が、3,100枚以上のパネルを5,380m²以上の面積に敷き詰めたの」と事もなげに話す。「ねえ、見せてあげるわ」

と言うやいなや、ヘンリエットは私をくわえて飛び上がった。海に浮かぶ小さなしずくのような私のふるさと、パンケーキのように薄い島々が眼下に広がる。

「モルディブは世界で最も標高の低い国だから、海面上昇の影響を真っ先に受けることになる」「だからこの国はカーボン・ニュートラルをミッションに掲げ、再生可能エネルギーを利用するのよ」とヘンリエットがつぶやく。

30分以上にわたってヘンリエットは話し続けた。太陽光パネルのおかげで年間90万〜110万kWhの電力が生み出され、ランダーギラーヴァルの103室のヴィラやスイートの電力需要を1カ月以上まかなうことができること。ディーゼル燃料に換算して年間250,000リットルから300,000リットルを節約することができること。

「車なら地球を94周できる計算だし」「リゾートの電動ゴルフカートだと82,000周分の充電ができるんだから！」

彼女とのツアーはまだ続き、生まれて初めてブルービーチとラグーンを空から眺めた。鳥になると、毎日こんな景色が眺められるんだ。でも、地上にはやるべきことが待っているし…

ヘンリエットは私をビーチに降ろしてくれた。そこからちょこちょこ走って、ヤドカリ本部の小さな照明を消す。太陽光エネルギーも節電しなくては！みなさんも節電してね！